1. |
ミラノ(パドヴァ通り)における暴動 |
| |
2月中旬,ミラノ市内パドヴァ通りで,南米系グループと北アフリカ系グループが口論となり,エジプト人男性が刺殺された事件をきっかけに,同通り周辺の南米系店舗が襲撃され,駐車車両が横転させられる等の暴動事案が発生した。 |
2. |
マルペンサ空港における全身スキャナーの試験導入 |
| |
イタリア国内の空港における保安体制強化のため,3月初旬にローマ・フィウミチーノ空港,3月中旬にミラノ・マルペンサ空港に全身スキャナーが試験導入された。当分の間,主に米国行き旅客を対象に検査が行われ,試行期間を経た後,伊国内の各空港への導入が検討される予定。 |
3. |
ミラノ(パドヴァ通り)における夜間営業飲食店の閉店時間変更 |
| |
2月中旬に発生したパドヴァ通りでの暴動事案を受け,ミラノ市は本年3月25日から同7月30日までの間,同通り及び周辺のバールや食事持ち帰り専門店等,夜間営業している店舗の閉店時間を平均2時間程度早め,安全を強化するための対策をとっている。 |
4. |
ミラノ・チャイナタウンでの夜間営業店の規制 |
| |
5月初旬,ミラノ市は治安対策の一環として,サルピ通りを中心とするチャイナタウンの深夜営業店を規制して閉店時間を早めるなどの措置をとることとなった。 |
5. |
ミラノにおけるロマ人キャンプの閉鎖措置に抗議する暴動発生 |
| |
5月中旬,ミラノ北西部にあるロマ人キャンプにおいて,同キャンプの閉鎖措置に抗議する暴動事案が発生し,警察部隊と衝突,警察官20名余りが負傷した。
同キャンプはミラノ中心地及び住宅街等から離れており,一般住民への影響はなかった。 |
6. |
ミラノ(パドヴァ通)における南米系移民者による混乱 |
| |
8月下旬,ミラノ市内パドヴァ通りにおいて,国籍が異なる南米系移民同士の喧嘩が発生し,3人が負傷した。同通りでは,同年2月に暴動事案(上記1参照)が発生したため,当地警察当局が警戒を強化していた。 |
7. |
ミラノにおけるロマ人キャンプの閉鎖措置 |
| |
9月初旬,ミラノ市内のロマ人キャンプから約250人が退去させられた。同キャンプは違法に設営されており,ミラノ市は周辺住民の安全確保のために同措置を実施した。 |
8. |
ミラノ(インボナーティ通り)における消灯令の発令 |
| |
10月上旬,ミラノ市の治安対策の一環として,インボナーティ通りにおいて「消灯令(Coprifuoco)」(深夜営業店舗の閉店時間繰り上げ等)が開始された。同対策はこれまでパドヴァ通り,チャイナタウン,コルベット地区,ローディ通りにおいて実施されている。 |
9. |
イタリア各地における学生抗議活動の発生 |
| |
11月下旬,政府の大学教育費削減案に反対する学生の抗議活動が伊各地で行われ,ベネチアでは,学生数十人がサンマルコ寺院の屋根に登り,懸垂幕を設置する等の抗議活動を行った。 |
10. |
在ローマ・スイス/チリ両大使館における爆弾爆発事案の発生 |
| |
12月下旬,ローマ所在のスイス及びチリ大使館における爆弾爆発事案等を受け,国家警察及び軍警察等の当地警察機関によるミラノ所在の各国総領事館に対するテロ警戒体制が強化された。 |
1. |
イタリア国内主要都市への軍隊派遣 |
| |
政府は,イタリアの治安悪化を懸念して,ローマ,ミラノ,ナポリ等国内主要都市に治安対策のため軍隊を派遣する法案を成立させ,ミラノにおいては,8月4日から約400名の軍隊が,米・英・イスラエル総領事館の外国公館,ミラノ中央駅,ドゥオモ周辺,コモ通り(Corso Como)等の警戒を開始しました。国家警察,軍警察,財務警察,ミラノ市警察と合同でパトロールを実施しております。1ヵ月を経過した9月上旬の報告によりますと,当初,迷彩服を着た軍隊が町を警戒することに対して,商店主等地元の市民からバランスを失しているのではとの批判がありましたが,各犯罪の発生件数の減少等治安回復に効果を上げており,関係者から評価されています。 |
2. |
イスラム教徒礼拝施設の変更 |
| |
9月1日から始まったイスラム教のラマダンに伴う礼拝は,例年イエンナー通り(Viale Jenner)のイスラム文化センターで行われていましたが,今回は付近住民とのトラブルを避けるため,ミラノ市とイスラムコミュニティとの間の協議の結果,ミラノ市中心部にある工場跡地「Fabbrica del Vappore」で9月1日から行われました。期間中,最大で約4000名の信者が集まりましたが,終日全ての信者を会場内に収容することが出来たほか,懸念されていた地域住民や極右勢力等とのトラブルはなく無事終了しました。今後は,通常通り金曜礼拝が実施されることになりますが,年内は,「Pala Sharp」で行われることが決定しています。
新しいイスラム文化センター建設に関しては,協議が進展していないようです。 |
3. |
ミラノにおける人種差別廃絶集会及びデモの実施 |
| |
9月14日,ミラノで黒人青年がバールからビスケットを万引きしたとのことで,バール店主親子から路上で執拗な暴行を受け,死亡する事件が発生しました。これを受けて,人種差別廃絶を訴える集会・デモがミラノで行われました。
その後,ナポリでは黒人青年6名が,犯罪組織による麻薬の売買を巡るトラブル(詳細不明)から銃殺される事件,中国人男性がイタリア人未成年者のグループに暴行を受ける事件,更にはパルマで黒人青年が,麻薬の売人に間違われて,パルマ市警察の警察官から暴行を受ける事件等が連続的に発生しました。パルマの事件に関しては,20日に何者かによって,事件に関わった警察官が所属するパルマ市警察の警察庁舎中庭に爆弾が投下される事件が発生するなど,今後もイタリア全土で人種差別に関する事件やそれに反応する人々による大衆運動の動きが活発化する可能性があります。 |
4. |
|
| |
10月17日には,労働組合「Cobas」「Cub」「Sdl」(注1)等によるゼネラルストライキがイタリア全土で行われ,ミラノでも公共交通機関「ATM」がストライキを行ったほか,教職員,学生,その父兄等約5万人(新聞発表)のデモ行進が行われました。本行動に関しては,教育改革緊急政令(注2)が閣議決定されたことを受けて,本件に反対する教職員等が多く所属している前記3労組主導で実施されるに至りました。更に20日には,ミラノ大学で教職員,学生,労組員が集会を実施した後,労働者,学生がミラノ市庁舎,ミラノ県庁舎等に対してデモ行進を実施しました。その際,デモ隊がカドルナ広場にさしかかった際に,学生グループがカドルナ駅を占拠しようと駅構内になだれ込もうとしたため,既に駅入り口を封鎖していた警備部隊と衝突し,6名の学生が軽傷を負う事件に発展しました。
なお,ボローニャでも学生のデモ隊約1000人が,ボローニャ駅を約10分間占拠する事件等が発生しています。
(注1)3労組は,イタリアの三大総合連合(CGIL,CISL,UIL)には所属しておらず,主に,サービス部門の輸送業(ATMなど),公務員(教職員等),年金者,失業者等で構成されている労働組合です。
(注2)教育改革に関する緊急政令は,政府の財政再建を目的として,国立大学等教育機関の予算削減,「一クラス一教員制」の再導入などを定めています。 |