北イタリア治安情勢通報
第3号:ミラノにおける空き巣の注意喚起
2014年2月6日
ミラノにお住まいの皆様,空き巣に十分御注意ください。
先日,ミラノにお住まいの方から,ドライバーを使用したピッキングによる空き巣被害の連絡がありました。また,類似の被害が複数発生しているようです。
空き巣の被害に遭うと,単に金品を盗まれるだけでなく,室内を破壊されることもあり,さらに,大きな精神的ショックを受け,自宅にいつ誰が侵入してくるか分からないといった不安を抱くことになります。
以下を参考に,御自宅を再点検していただき,ドアや窓に対する防犯対策などを普段から心掛けてください。
1.空き巣に狙われやすい家
- アパートの最上階
屋上からロープを使って最上階のベランダに降りて,窓から侵入されるケースがあります。
- アパートの1階・2階
1階・2階は泥棒から見ても入りやすく,3階より被害が多い。
集合住宅の場合は,侵入口が玄関のみである場合が多く,ピッキングによる侵入割合が最も多い。2番目は窓ガラスを破っての侵入被害が多くなっています。
- 家の周辺に死角がある
外から見通しが悪く空き巣が作業しやすく,不審者が侵入しても発見しづらい。
- 人通りや人目が少なく,入りやすく逃げやすい
空き巣は犯行前に下見を行っています。家族の人数や,生活時間帯,逃走経路などについて入念に調べています。また,インターホンを鳴らしたり,しばらく見張るなど留守かどうかを確認したりします。
- 空き巣は短時間で侵入しやすい家を狙っている
70%は5分であきらめ,90%は10分であきらめます。空き巣は「鍵開け3分,物色5分」と言われ,素早く侵入し,素早く逃げるのが信条です。
- 留守にしていることが分からないように工夫する
空き巣が一番チェックしているのは,家人が留守かどうかです。
- 人の出入りに無関心
オートロックであっても,住人の後ろについていけば簡単に侵入できます。
空き巣は,会社員や作業員などの格好をしています。
2.空き巣の苦手な物
- 明るいのが苦手 ⇒ 防犯灯など
- 音がするものが苦手 ⇒ 犬,警報ブザーなど
- 時間がかかるのが苦手 ⇒ 施錠,防犯ガラス,面格子窓
- 人目が苦手 ⇒ 人目
3.防犯対策
- ドア錠,補助錠の取り付け,丈夫なドア,ガードプレート,ガラス強化フィルムや窓シャッターを活用してください。
- ピッキングに強いシリンダーにしてください。
- 防犯灯,センサーライト,警報ブザーを活用してください。
- ドアや窓には確実に施錠をしてください。
- 貴重品は隠し,人目に付かない場所に分散して保管してください。
- 合い鍵を目に付くところに置かないでください。
当館ホームページの「危険情報」の「
空き巣被害に遭った際の対応について」を参照下さい。