令和4年春の外国人叙勲 – ニコレッタ・スパダヴェッキア「イタリア・アジア文化センター」元会長

令和4年4月29日
 2022年4月29日(日本時間)、日本政府は令和4年春の外国人叙勲受章者を発表し、この中で当館が管轄する北イタリア地方においては、ニコレッタ・スパダヴェッキア「イタリア・アジア文化センター」元会長にイタリアにおける日本文化の普及及び日本語教育の発展に寄与した功績で、旭日双光章を贈与されることとなりました。
 
 ニコレッタ・スパダヴェッキア氏は、1977年の父サンテ・スパダヴェッキア氏による「イタリア・アジア文化センター」の創設に関与し、日本担当の評議員に就任しました。また、2007年から2017年までは会長を務められ、現在は名誉会員として活動を支えています。同センターは、今日北イタリア地方で活動する多数の日本文化友好団体の草分け的な存在であると同時に、多元的な見方を重視する姿勢からアジア諸国の研究家の対話及び交流の場として重要な役割を果たしています。
 
 また、ニコレッタ・スパダヴェッキア氏は、ミラノ市立外国語講座では1974年から35年間もの長きに亘り、日本語及び日本文化の講師を務め、その間に受け持った生徒数は日本企業の従業員や芸術分野で日本との交流に携わる文化人等総勢700人に及びます。また、大江健三郎や夏目漱石といった日本人作家の作品を、英語を介さずに初めて日本語から直接イタリア語に翻訳した翻訳家でもあり、原作に忠実な翻訳を完成させ読者から高い評価を得ました。
 
 在ミラノ日本国総領事館は、ニコレッタ・スパダヴェッキア氏のこれまでのご活躍に敬意を表するとともに、今回の受章を心よりお祝い申し上げます。
 
ニッコレッタ・スパダヴェッキア