令和3年秋の叙勲 – ルイージ・ブルニャーロ・ベネチア市長の旭日小綬章受章

令和3年11月4日

 2021年11月3日(日本時間)、日本政府は令和3年秋の外国人叙勲受章者を発表し、この中でイタリアにおいては、ルイージ・ブルニャーロ・ベネチア市長が日本・イタリアの地域間交流及び相互理解の促進に寄与した功績により、旭日小綬章を授与されることとなりました。
 
 ベネチアには南欧最大の日本研究拠点とされ約2千人の学生が日本語を学ぶベネチア・カ・フォスカリ大学や膨大な日本美術コレクションを所蔵するベネチア東洋美術館が所在しており、日伊関係の推進において重要な都市の一つです。そうしたベネチアにおいて、ブルニャーロ市長は、2019年9月に約1週間に亘って日本の文化、経済、環境、スポーツ、食文化をテーマとする日本文化紹介事業「ベネチアにおけるジャパンウィーク」を開催し、その成功に大きく寄与されました。日本の水素技術への期待も高く、日伊間技術交流にも積極的に取組まれています。ブルニャーロ市長はこれらの活動を通じて、日本・イタリアの交流及び相互理解の促進に大きく寄与されました。
 
 ブルニャーロ市長は、パートナーであるステファニアさんがベネチア・カ・フォスカリ大学で日本語を勉強されたご縁もあり、ベネチア市長に就任される前より日本との関係を大切にしてこられました。2011年に東日本大震災が発生した際には、ベネチア産業連盟会長として日系企業等とともに日本国民に対する連帯の意を表明されました。さらに同年秋には実際に日本を訪問し、風評被害の払拭を図り、震災後の両国交流の再始動及び対日伊理解の更なる促進に貢献されました。
 
 在ミラノ日本国総領事館は、ブルニャーロ市長のこれまでのご活躍に敬意を表するとともに、今回の受章を心よりお祝い申し上げます。