総領事ご挨拶

令和5年4月26日
在ミラノ総領事 小林敏明
 4月13日に在ミラノ日本国総領事として着任しました小林敏明です。
 イタリアには5年振り、4回目の在勤となります。ミラノは初めての在住となりますが、一日も早く知識を深め人脈を構築して、皆様のお役に立てるよう努める所存です。よろしくお願い申し上げます。

 さて、私が初めてイタリアに参りましたのは、1985年のことでした。当時と比べ変わったことは多々あります。在留邦人の方々が随分増えましたし、それ以上に和食レストランが増えました。逆になくなったお店やサービスもあります。伝統を大切にするイタリア社会も、衣食、人口構成、産業等、ゆっくりではありますが確実に変化してきています。

 日本とイタリアの国民性は異なりますが、親和性もかなりあるのではないでしょうか。いずれも長い歴史と高度な文化を持ち、健康的で美味しくバラエティーに富む食で世界的に知られています。繊細な感覚と伝統的な匠の技を誇り、異質であっても相手の良さが互いに理解できます。イタリアで日本文化が受け入れられているのは、故なしとしません。随分前のことになりますが、欧州の中で日本人のビジネス感覚に最も近いのは北部イタリアのビジネスマンだと聞きました。今回その真偽を是非確かめようと思います。

 最近は、コロナ禍、ロシアによるウクライナ侵攻、益々厳しさを増す安全保障環境など、安全面での不安が大きくなりつつあります。治安が悪化している地域も増えてきています。こうした中、当館はアンテナを高く張り、安全面での情報を速やかにお伝えして参ります。

 当館に対する御要望、お問い合わせ、御指摘等がありましたら、遠慮なく御連絡ください。誠意をもって対応いたします。

 小林敏明