安全対策

令和4年1月27日
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北イタリア安全対策情報
2025年4月~6月
1 治安情勢

当地では依然として窃盗事件が多発しており、多くの日本人が被害に遭っています。

特に地下鉄、長距離電車、バスなどの公共交通機関での被害が目立ちます。混雑時や乗降の際に複数人で接近し、注意を逸らして貴重品を盗む手口が報告されているため、バッグは前に抱え、財布やスマートフォンの管理には十分ご注意ください。また、荷物を網棚や座席に置きっぱなしにせず、貴重品は常に身につけるようにしましょう。夜間にバスやトラムを利用する際は、運転席付近に乗車するなど、防犯意識を高めて行動してください。


2 日本人被害(件数は当館に届け出のあったもののみを計上)
  以下は、日本人の犯罪被害の事例をまとめたものです。

(1)スリ 12件(1月~3月:14件)
被害例:混雑した地下鉄内に無理矢理乗り込んで来た騒がしい集団に取り囲まれ、気づくと持っていたショルダーバッグが開けられ、財布が盗まれていた(ミラノ)。

(2)置引き 4件(同:13件)
被害例:ビジネスクラスの電車内で、座席上部の荷物棚に置いていた、パスポートなどが入ったバックパックが盗まれた。(ミラノ-ベネチア間)。

(3)強盗 1件(同:0件)
被害例:夜間、バスに乗車中、途中の停留所から乗車してきた北アフリカ系と見られる男2人にナイフを見せられ、金を出すように脅された上、財布を強取された(ミラノ)。



3 殺人・強盗 ・ 誘拐等凶悪犯罪例

以下は、凶悪犯罪被害の事例(日本人以外の被害者)です。

(1)4月中旬の夕刻、ミラノ市ジョバンニ・ランダッチオ通りの住宅で、60代のフィリピン人家政夫が、壁を乗り越えて侵入してきた20代のガンビア国籍の男(逮捕)に絞殺された。

(2)5月上旬の夕刻、ベルガモ市内のバーで、サッカー・セリエAのアタランタとインテル・ミラノのサポーター間で口論が発生してエスカレートし、後に20代のアタランタサポーターが路上で未成年の男(逮捕)に刺殺された。

(3)6月中旬の未明、ミラノ近郊ロッツァーノの公共駐車場で、30代男性と20代男性の2人が銃撃され、それぞれ重傷と軽傷を負った。ロッツァーノではこの事件を含め、15日間で3件の発砲事件が発生し警戒が強化された。


4 テロ・爆弾事件発生状況

イタリア国内でテロ事件は確認されていないものの、イランとイスラエルの軍事的応酬や米国によるイランへの空爆およびそれに対するイランの報復といった中東地域の緊張の高まりを受け、イタリア治安当局は警戒レベルを引き上げ、空港、駅、宗教施設、米軍関連施設などを中心に警備が強化されています。
【欧州におけるテロ等発生状況】

  • 5月18日、ドイツ西部ノルトライン・ヴェストファーレン州ビーレフェルト市で、シリア人の男が、刃物で通行人を襲撃し、5人が負傷。ISIL支持者による犯行の可能性が指摘。

5 対日感情の変化、日本企業の安全に関する諸問題

特になし。