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危険情報

北イタリア安全対策情報
2014年

1月~3月期, 4月~6月期,7月~9月期, 10月~12月期


2014年10月~12月期

1 社会・治安情勢

 当地では,レンツィ政権及びEUの政策,景気悪化に対する社会的不満が高まり,伊各地で示威運動が行われているものの,不法移民問題の解消などのための総合的な治安対策の結果,顕著な治安の悪化は見られない。
 11月11日,伊民主党(PD)ミラノ支部において,仮面を着けた一団が家具を壊し,至る所に赤いペンキをまき散らし,発煙筒を投げつけるなどの襲撃事案が発生した。
 11月14日,ドゥオーモ広場において,「No Tav」を掲げる学生による抗議集会が開催された。ドゥオーモ広場を出発したデモ隊が,フォンターナ広場で警察と衝突した。ミラノ証券取引所本部では一部の学生が警察に対し,爆竹や発煙筒などを投げつけ抗議した。
11月25日,ミラノのロレンテッジョ通りにおいて,警察の治安部隊が,アパートを不法占拠しているモロッコ人家族及び約70人の抗議者を排除した。
 11月26日,ミラノのサンシーロにおいて,警察の治安部隊が,アパートを不法占拠しているルーマニア人家族及び約60人の抗議者を排除した。

2 一般犯罪・凶悪犯罪の動向

  1. ミラノ,トリノ及びヴェネツィアの観光地における日本人観光客等の犯罪被害は依然として多く,スリ,置き引き,車上ねらい,ひったくりなどの被害が相次いでいる。
  2. 邦人被害事案
       当館ホームページ「日本人の被害状況」参照
  3. 邦人以外の被害事案

ア.強盗

  1. 10月13日,ミラノのパドヴァ通りにおいて,31歳のチュニジア人の男が,中国人から金のネックレスを強奪して逃走したが,警察によって逮捕された。
  2. 10月21日,ミラノのガエターノ・スボディーオ通りにおいて,アルバニア人の男が,女性の金の鎖を奪い逃走したが逮捕された。
  3. 10月29日,ミラノにおいて,フェッラーラ広場において,男が女性から携帯電話を奪い逃走したが逮捕された。
  4. 10月30日,ミラノのコンパニョーニ通りにおいて,41歳のイタリア人が薬局に押し入り,逮捕された。
  5. 11月19日,ミラノのクレタ通りにおいて,26歳の男が子どもを連れた母親からバッグを奪い逃走したが逮捕された。
  6. 12月16日,ミラノのオルトレス通りにおいて,イタリア人が衣料品店や売店で強盗した後,逮捕された。

イ. 殺人及び強姦

10月20日,ミラノのサンタンブロージョ広場のアパートにおいて,42歳の男が嫉妬からロープで女性の首を絞めて殺害した。

ウ. その他

  1. 10月4日,ミラノのコルソセンピオーネにおいて,二人のイタリア人男が車を盗むため車内の電気配線を切っているところに警察が駆けつけ逮捕された。
  2. 10月6日,ミラノのアドリアーノ通りにおいて,13歳の少年が路上に駐車している車の窓を割っているところに警察が駆けつけ逮捕された。
  3. 10月15日,ミラノにおいて,28歳のイタリア人の男がマリファナ8ポンド,コカイン150グラム,大麻200グラムを隠し持っていたため逮捕された。
  4. 11月1日,ミラノのドゥオーモ駅において,3人のスリが女性の財布を盗んで逮捕された。
  5. 11月6日,地下鉄カイロリ駅において,エジプト人とルーマニア人の男が女性から財布と携帯電話を盗んで逮捕された。
  6. 11月7日,ミラノのコルベットとロゴレード駅の間で麻薬密輸容疑で6人のモロッコ人が逮捕された。その後,警察は現金5万5,000ユーロと薬物7キロを押収した。
  7. 11月26日,ミラノの薬局において,中国人とエジプト人が大麻及びマリファナ,コカインなど50グラム,けん銃,現金約5,000ユーロなどを近くのゴミ箱に隠し持っていたところ,住民の通報によって逮捕された。
  8. 11月27日,ミラノにおいて,5人の男が自動車盗で逮捕された。犯人は電子機器を利用してコピーした鍵を複数所持していた。
  9. 12月10日,マルシェ通りにおいて,男が106グラムのコカインを所持していたため逮捕された。

3 テロ・爆弾事件発生状況

 ミラノのフランコ・パレンティ劇場において,事務所にイタリア語で「爆弾があります。」と電話があり,警察の誘導で数千人が避難した。警察は建物内を検索したが爆弾は発見されなかったため事件性はないと判断した。

4 誘拐・脅迫事件発生状況

  特になし。

5 日本企業の安全に関わる諸問題

  特になし。

2014年7月~9月期

1 社会・治安情勢

当地では,景気悪化による社会的不満が高まっているものの,不法移民問題の解消などの総合的な治安対策に取り組んでいるため,顕著な治安の悪化は見られない。
しかし, ミラノの観光地における日本人観光客等の犯罪被害は依然として多く,スリや置き引きのほか,警察官を名乗る者が,偽札や違法薬物の捜査等と称し,所持品検査を装い,現金を窃取する事件も相次いでいる。

  1. ミラノにおいて,中南米の「三位一体」に属する13人のギャングが殺人未遂、強盗、麻薬取引などで警察によって逮捕された。
  2. 7月18日夕方から21日午前中まで,ミラノのサンシーロからロレンテッジオにおいて,立ち退き反対者が共同住宅を襲撃し不法に占拠したが,警察によって逮捕された。
  3. ミラノのキエーザロッサ通りのジプシーキャンプでは250人が生活し,イタリアで生活するために武器の密輸や強盗などを行っている。

2 一般犯罪・凶悪犯罪の動向

  1. ミラノの観光地における日本人観光客等の犯罪被害は依然として多く,スリ,置き引き,車上狙いなどの被害が相次いでいる。
  2. 邦人被害事案
       当館ホームページ「日本人の被害状況」参照
  3. 邦人以外の被害事案

ア.強盗

  1. 8月下旬,ミラノのザラ大通りにおいて,イタリア人男が建物に強盗に入ったが,駆けつけた警察によって逮捕された。
  2. 8月下旬,ミラノのトルストイ通りにおいて,男3名が強盗目的でアパートのドアを壊して建物に入ったところを警察によって逮捕された。
  3. 8月下旬,ミラノのファッキネッティ通りにおいて,男が婦人から身につけていた金のネックレスを奪い逃走したが,警察によって逮捕された。
  4. 8月下旬,ミラノからアッソ駅の電車内において,モロッコ人やイタリア人の男が18歳の男性にナイフを突きつけ,財布と携帯電話を奪って逃走したが,警察によって逮捕された。
  5. 8月下旬,ミラノのスーパーマーケットのSmaにおいて,17歳の男がレジ係の店員にナイフで脅し現金を要求したが,駆けつけた警察によって逮捕された。
  6. 9月上旬,ミラノのファッキネッティ通りにおいて,男が婦人からネックレスをもぎ取り逃走した。。
  7. 9月中旬,ミラノのファリーニ通りの店舗において,スリランカの男が12個の香水を万引きし店長を脅して逃走したが,警察によって逮捕された。
  8. 9月下旬,ミラノにおいて,21歳の男が女性の首から金のネックレスを盗んで逃走したが,警察によって逮捕された。

イ. 殺人及び強姦

  1. 8月中旬,キエーザロッサにおいて,男がジプシーキャンプの住人をけん銃や放火などで襲撃した。
  2. 9月中旬,ブルッツァーノにおいて,男がアルバニア人3人をカラシニコフで射殺した。

ウ. その他

  1. 7月上旬,ミラノのロッツアーノ市において,イタリア人男が自宅に麻薬取引のためにコカイン70グラム,現金16,000ユーロ,けん銃を隠し持っていたところ,警察によって発見され逮捕された。
  2. 7月中旬,ミラノのランチェッティ通りにおいて,二人の男が自宅に600グラムのカプセル入りのコカインを隠し持っていたところを警察によって発見され逮捕された。
  3. 7月中旬,ミラノのパドヴァ通りにおいて,32歳のイラン人の男が男性にコカインの入ったカプセルを渡したところを警察によって逮捕された。
  4. 7月中旬,ミラノにおいて、15歳と18歳の男が男性から盗んだ携帯を返却するかわりに150ユーロを支払うよう恐喝した。
  5. 7月下旬,ミラノの地下鉄セスト・マレッリ駅において、ルーマニア人とアルバニア人の男が女性からスリをしたところを警戒中の警察官によって逮捕された。
  6. 7月下旬,ミラノのバローニ通りにおいて,男が麻薬取引のため顧客にマリファナ64グラムを密売したところを警察によって逮捕された。
  7. 7月下旬,ミラノにおいて,モロッコ人2名が自宅にハシシの250キロを隠し持っていたところを警察によって逮捕された。
  8. 8月上旬,ミラノのリッツォーリ通りにおいて,エジプト人の男がトラックのディーゼル燃料を盗むためにトラックの燃料タンクのキャップを破壊したところを警察によって逮捕された。
  9. 8月上旬,ミラノのマレンゴ広場において,チュニジア人が麻薬取引のため顧客にハシシを55グラム密売したところを警察によって逮捕された。
  10. 8月中旬,ミラノにおいて,会社員と技術者がハシシ6キログラム、コカイン150グラムとけん銃2丁を密売したところを警察によって逮捕された。
  11. 8月下旬,ミラノのアルセーリオ通りにおいて,男2名が道路に駐車してある車のサイドミラーを11台蹴り壊したところを警察によって逮捕された。
  12. 9月上旬,ミラノ中央駅において,33歳の女が2名の共犯者と共に,英国人観光客の財布を盗んだところを警察によって逮捕された。
  13. 9月上旬,ミラノのガベッティ通りにおいて,ルーマニア人の男が車を荒らしているところを発見され,警察によって逮捕された
  14. 9月上旬,ルーマニア人の41歳の男が,地下鉄駅構内の自動販売機でチケットを購入する手助けを装って,何人かの観光客からお金を盗んでいるところを警察によって逮捕された。
  15. 9月中旬,ミラノにおいて,男二人が大麻100グラムのスティックを販売したところを警察によって逮捕された。

3 テロ・爆弾事件発生状況

25日,マリーノ宮において,ミラノ中心部でトラムに乗車していた高齢者の女性が「市役所に爆弾がある。」と乗客の2人が話しているのを聞いたことから警察に通報し,爆弾処理班,警備犬が出動した。同時刻,ジュリアーノ市長とリヴィア・ポモドーロミラノ市裁判所長が会談中であったことから建物のスタッフ200名とともに避難した。警察が爆弾の検索を行ったが爆弾はなかった。

4 誘拐・脅迫事件発生状況

  特になし。

5 日本企業の安全に関わる諸問題

  特になし。

2014年4月~6月期

1 社会・治安情勢

当地では,景気悪化による社会的不満が高まっているものの,不法移民問題の解消などの総合的な治安対策に取り組んでいるため,顕著な治安の悪化は見られない。
しかし, ミラノの観光地における日本人観光客等の犯罪被害は依然として多く,スリや置き引きのほか,警察官を名乗る者が,偽札や違法薬物の捜査等と称し,所持品検査を装い,現金を窃取する事件も相次いでいる。

  1. ミラノにおいて、24〜26歳の4人の若者が自宅に人種差別や反ユダヤ主義の運動に関する資料を所持していたとして国家警察によって逮捕された。
  2. 軍警察の報告によると2013年5月1日~2014年4月30日までの間,ミラノでは各種犯罪で約53,578人が逮捕された。うち薬物犯罪が増加傾向にあり,3,100人が逮捕され2トンの薬物が押収された。また,組織犯罪では6万ドル相当の資産が押収された。
  3. 6月18日,アンジェリーノ・アルファーノ内務大臣は,2014年に安全対策として2,600名以上の警察官を新たに採用することを発表した。

2 一般犯罪・凶悪犯罪の動向

  1. ミラノの観光地における日本人観光客等の犯罪被害は依然として多く,スリ,置き引き,車上ねらいなどの被害が相次いでいる。
  2. 邦人被害事案
       当館ホームページ「日本人の被害状況」参照
  3. 邦人以外の被害事案

ア.強盗

  1. 4月中旬,ミラノのコルシカ通りのポポラーレ銀行において,武装したイタリア人3名が,銀行から8,500ユーロを奪って逃走したが,駆けつけた警察によって逮捕された。
  2. 4月下旬,ミラノのアレーゼ通りにおいて,武装したイタリア人2名が銀行を襲って逃走したが,駆けつけた警察によって逮捕された。
  3. 5月上旬,ミラノのソラリ通りのスーパーマーケットにおいて,39歳の男がお金を奪って逃走したが,警察によって逮捕された。
  4. 5月中旬,ミラノのダ・セレニョ通りにおいて、銃で武装した2名の男が賭博部屋で従業員を脅し、数千ユーロを奪って逃走した。
  5. 6月上旬,ミラノのコメーリコ通りにおいて,銃で武装した53歳男が郵便局に押し入り現金を奪って自転車で逃走したが,警察によって逮捕された。
  6. 6月中旬,ミラノのゴッツオ通りにおいて,銃で武装した男が店員を脅し,ガソリンスタンドの金庫から約1万ユーロを奪って逃走した。
  7. 6月下旬,ミラノのセリヌンテ広場において,ギリシャ人3名が男性から財布や携帯電話などを盗んで逃走したが,警察によって逮捕された。
  8. 6月下旬,ミラノにおいて,男3名と女1名が2軒の宝石店から30万ユーロを奪って逃走したが,警察によって逮捕された。

イ. 殺人及び強姦

  1. 5月中旬,ミラノのガッルーラの自宅において,何者かが両親,息子の首を絞めバールで殴打して殺害した。現在,警察が捜査中である。
  2. 6月中旬,ミラノにおいて、武装した19歳男が,リュックサックを盗んでナイフで男性を刺して逃走した。

ウ. その他

  1. 4月上旬,ミラノ中央駅において,23歳の男が切符を不正に使用し鉄道警察に逮捕された。犯人はミラノの大学生に偽造切符を販売するために印刷し,3,000枚の回数券を偽造していた。
  2. 4月中旬,ミラノ中央駅付近のクアットロ・ノヴェンブレ広場のマッサージセンターにおいて,中国人3名が売春をして逮捕された。
  3. 4月中旬,ミラノにおいて,57歳のイタリア人男が自宅にマリファナ約20キログラム,大麻200グラム,2,100ユーロを隠し持っていたとして,警察によって逮捕された。
  4. 4月中旬,ミラノにおいて,モロッコ人が大麻の53ポンドとコカイン100グラム,ハシシ57キロを隠し持っていたところ,軍警察によって発見され逮捕された。
  5. 5月上旬,ミラノのアッバデッセ通りにおいて,25歳のルーマニア人男が,女性に売春や窃盗をするよう強要したとして,警察によって逮捕された。
  6. 5月中旬,ミラノのロー・タベッキ通りにおいて,バイクに乗った男2名が,車の助手席のガラスを壊し現金約7,000ユーロの入った袋を盗んで逃走した。
  7. 5月下旬,ミラノのルイジディ•サヴォイア広場において,35歳の男がタクシーを待っていた年配の男性の旅行用バッグ2個を盗んで逃走した。
  8. 6月上旬,ミラノにおいて,モロッコ人2名が自宅にハシシの250キロを隠し持っていたとして警察によって逮捕された。

3 テロ・爆弾事件発生状況

  特になし。

4 誘拐・脅迫事件発生状況

  特になし。

5 日本企業の安全に関わる諸問題

  特になし。

2014年1月~3月期

1 社会・治安情勢

当地では,景気悪化による社会的不満が高まる中で,無政府主義者による破壊的活動の可能性やシリアに派兵している伊軍がテロの標的になる可能性がある。

  1. 1月中旬,ミラノのウクライナ総領事館前において,ウクライナ政府及びヤヌコービッチ大統領に反対する抗議者による,拡声器での抗議,座り込み及び「殺人」と記載のビラによる抗議活動が発生した。また,ミラノ中央駅の周辺では,数千人が参加するデモが行われ,ウクライナの仲間に送金するための募金活動が行われた。
  2. 2月中旬,ミラノ工科大学の前やレオナルド・ダ・ヴィンチ広場において,「アルファ・グループ(Gruppo Alpha)」の右翼の学生が,右翼思想家の学者を招待して会議を開催しようとしたことに反対し,約百人の左翼の反対派のグループがデモ行進をする抗議活動が発生した。
  3. 2月下旬,ミラノにおいて,過激派が,XXVアプリーレ広場から出発しカドルナを経由しXXIVマッジョ広場までデモ行進を行ったり,記念墓地の広場にある地下鉄の工事現場のクレーンに登り,「NO TAV liberi」と記載の長い垂れ幕を掲げたりした。また,カイローリ広場において,デモ隊が博覧会の庭に爆竹を投げて庭の扉を一部損傷したり,庭の壁や駐車車両に赤いスプレー塗料で「NO TAV 」 ,「NO EXPO」,「NO TAV liberi」,「Borghese」と書く抗議活動が発生した。
  4. 3月上旬,ウクライナ情勢が日々悪化するの伴い,ミラノ中央駅に隣接しているルイジディ・サヴォイア広場において,ミラノ在住の数百人のウクライナ人が集まり,「ロシア連邦がウクライナ侵略」,「ロシアとのすべての貿易を止めろ」,「プーチン支配,ウクライナから出て行け」などと記載のプラカードや座り込みによる抗議活動が発生した。参加者は,反体制派ヴィクトルRamaniukによって書かれた手紙を読んで,ウクライナの主権に対するロシアの介入を即刻停止するよう要求した。また,公然と軍隊を使って戦争を挑発するプーチンが,欧州で新たな戦争を引き起こす可能性を示唆し,ロシアの軍事介入を阻止するために全ての国際機関(国連、OSCE、NATO)の関与を訴えた。
  5. ミラノにおいて,34名のヌドランゲタ(Ndrangheta)のマフィアがマネーロンダリング,高利貸し,恐喝,贈収賄、詐欺などの罪で逮捕され100万ユーロを押収された。

2 一般犯罪・凶悪犯罪の動向

  1. ミラノの観光地における日本人観光客等の犯罪被害は依然として多く,スリ,置き引き,車上ねらい,ひったくりなどの被害が相次いでいる。
  2. 邦人被害事案
       当館ホームページ「日本人の被害状況」参照
  3. 邦人以外の被害事案
  4. ア 強盗

    1. 1月中旬,トリノのスーパーマーケットにおいて,散弾銃や拳銃を所持した2名の銀行強盗がレジ係にお金を要求したが,駆けつけた警察に逮捕された。その後の捜査で,監視カメラの映像から,犯人が,他のガソリンスタンド,タバコ屋,ショップ,バーなどでも同様の強盗をしていたことが判明した。
    2. 1月中旬,ヴァレーゼにおいて,ギャング4名(ルーマニア人の男性1名,アルバニア人の男性3名)が強盗目的で家屋に侵入し,家電製品及び数千ユーロの商品を盗み逃走したが,駆けつけた警察よって逮捕された。
    3. 1月下旬,ミラノのフラッティーニ広場のスーパーマーケットにおいて,男性2名が拳銃で店員を脅し,約3万ユーロを奪って逃走した。
    4. 2月中旬,ミラノのプローチダのジョヴァンニ通りにおいて,男性が若い女性をナイフで脅し,携帯電話を奪って逃走した。
    5. 3月上旬,ミラノのフォルツェ・アルマーテ通りのガソリンスタンドにおいて,スキーマスクを着用し,銃で武装した男性2名が,約1,000ユーロ相当の商品を盗んでスクーターで逃走した。
    6. 3月中旬,ミラノの薬局において,45歳のイタリア人男性が強盗で逮捕された。警察によると男性は少なくとも10件の強盗の余罪がある。

    イ 殺人及び強姦

    1. 1月下旬,ミラノのベアト・アンジェリコ通りの歩道において,男性が女性に痴漢行為の目的で唐辛子スプレーや手錠を使用しているところに,警察が駆けつけ逮捕した。
    2. 2月上旬,インド人男性が,同居のイラン人の少女の遺体をヴェネツィアのリド海域に遺棄したとして,警察によって逮捕された。
    3. 2月中旬,ミラノの自宅において,エジプト人男性が夫婦喧嘩の末,妻を刺殺した。
    4. 3月上旬,2月15日にモンツァにおいて,2名のルーマニア人が強姦をして逃走したが,ミラノ中央駅で少女に近づいているところを警察に発見され逮捕された。

    ウ その他

    1. 1月上旬,ミラノにおいて,イタリア人男性とブルガリア人男性が密売目的のために,コカイン800グラムを所持していたところを警察によって逮捕された。
    2. 1月下旬,ミラノのフォンタナ通りにおいて,スクーターに乗車した男性2名が,バッグを奪って逃走した。
    3. 1月下旬,ミラノのメダ広場において,男性が女性に近づきスマートフォンを奪って逃走した。
    4. 1月下旬,ミラノのメッシーナ通りにおいて,中国籍の男性7名が路上でケンカになり,駆けつけた警察によって逮捕された。
    5. 2月上旬,ミラノのミュラ通りにおいて,犯罪グループ「ガリバルディ - ヴェネツィア」の最高責任者代理人が,32回の麻薬取引をしたとして警察によって逮捕された。また,警察は彼のアパートから約4キログラムの薬物と現金8,300ユーロを押収した。
    6. 2月中旬,チニゼッロバルサモ(ミラノから北に13km)において,セネガル人とモロッコ人の男性がトラックに大麻600キログラムを隠し運んでいるところを警察によって逮捕された。
    7. 2月中旬,ミラノのカントーレ広場において,43歳の男性が麻薬密売のための現金1,000ユーロ,コカイン約16グラムとマリファナ5グラムを所持していたとして,警察によって逮捕された。
    8. 2月中旬,パルマノヴァ(ミラノから北東に132km)において,51歳の男性が車の窓を壊して車内を物色し,自転車で逃走したところを警察によって逮捕された。
    9. 2月下旬,ミラノのエリトリア通りにおいて,2名のイタリア人男性が自宅に83本のマリファナを栽培していたとして,警察によって逮捕された。
    10. 3月中旬,ミラノのゴッツォリ通りにおいて,47歳の男性が駐車場の車の中を物色していたところを,駆けつけた警察によって逮捕された。
    11. 3月下旬,ミラノのジョヴァンニベリーニ通りにおいて,2名のイタリア人とモロッコ人の少年が,アパートに大麻約4キロを隠し持っていたとして,警察によって逮捕された。

    3 テロ・爆弾事件の発生状況

    1. 1月上旬,ミラノのマルキオンニ通りのバール「カフェテリア・マルキオンニ」入口に置かれた紙爆弾が爆発し,店内や窓ガラスなどが粉々になった。バールの向かい側には別の紙爆弾があったが,爆発しなかった。以前から店長らは地元住民とともに,バールにスロットマシンを設置しない「NO SLOT」キャンペーンに参加しているため,マフィアから脅迫を受けていた。
    2. 1月上旬,ミラノのセストサンジョバンニのカバロッティ通りの中学校において,「爆弾が学校にあります。」と女性の声で脅迫電話があったため,学校を閉鎖し約百名の学生を即時避難させた。軍警察,国家警察と市警察が爆弾を捜索したが,爆弾は発見されなかった。
    3. 2月下旬,セストサンジョバンニのスーパー「BILLA」において,ガスボンベ,アセチレンで作られた自家製爆弾が発見された。犯人3名は,警戒中の警官に気づき徒歩で逃走した。近くに駐車場には,犯人が使用した盗難車があった。

    4 誘拐・脅迫事件発生状況

    特になし。

    5 日本企業の安全に関わる諸問題

    特になし。